視点を、増やす。
根拠を、重ねる。
「わからない」を、
減らす。
より広く、より長く見続ける。そして、膨大な観測の中から、本当に意味のある瞬間を見極める。Sentinelは、その積み重ねこそが野生動物モニタリングの価値を高めると考えています。
Sentinelの出発点は、「カメラに何ができるか」ではありません。「現地で本当は何が起きているのかを、どうすれば知ることができるか」です。
複数のカメラ、現地での処理、静止画と動画、ミリ波レーダー、適応型センシング、サーバーでの解析、通知、そして蓄積される観測記録。そのすべてを一つのプラットフォームとして連携させることで、広い範囲を捉えながら、お客様を情報の山に埋もれさせません。通信や環境の条件が厳しくなっても、見続けるための仕組みを備えています。
見る。

一枚では、
見抜けない。
野生動物は、予定どおりには現れません。Sentinelのカメラは、光や天候、周囲の動きが変わり続けるなかでも、休むことなく現地を見守ります。大切なのは、最初から対象を狭めすぎないこと。意味のある一瞬が消えてしまう前に、静止画と動画で広く、確実に捉えます。
静止画は、ときに説得力のある誤解を生みます。動物に見えたものが、動画では風に揺れる草木の一部だとわかる。単なる影に見えたものが、前後のフレームを追うと、茂みの奥を一瞬だけ横切ったクマの姿だったとわかる。動画には、その瞬間の前後と、そこに生じた動きがあります。
Sentinelにとって、動画は保存するだけの映像ではありません。解析し、静止画と照合するための根拠です。数百ものフレームを比較し、動き、見る角度の変化、歩き方、行動から、そこに映るものの正体を確かめていく。この解析が、検知の精度を新たな水準へ引き上げます。誤検知を大幅に減らしながら、従来のカメラでは見えないまま、検知されないまま終わっていた難しい事例まで見つけ出します。
一枚が示唆し、動画が明らかにする。
カメラは、設置場所を学んでいく。
海風に草木が揺れる草地と、光の届きにくい森。同じ撮り方、同じ感度では、それぞれの現場を十分に捉えられません。Sentinel独自の適応型センシング「IntelliSense」は、カメラごとに周囲の状況を読み取り、観測の仕方を継続的に調整します。
光と影、草木の揺れ、天候、直近の動き、そしてそのカメラ自身の検知履歴。こうした情報をもとに、どのくらいの頻度で画像を取得し、何を詳しく解析するかを判断します。目指すのは、単なる処理量の削減ではありません。限りある電力、通信容量、計算能力を、意味のある観測のために使うことです。
設置場所に合わせた個別の調整にも対応しています。多岐にわたる設定項目により、導入後も現地の状況に合わせて最適化し、季節や環境の変化に応じて細かく見直せます。

減らす。

野生動物は、撮られるのを
待ってくれない。
だからこそ、Sentinelは見続けます。標準的な3〜4台のカメラ構成で、一日に数万枚の画像サンプルを確認しながら、途切れることなく動画を記録できます。
一度のセンサー反応だけで、記録すべき出来事かどうかを決めない。密度の高い観測記録をつくり、そこから段階的に絞り込んでいく。そうすることで、一瞬だけの姿、はっきりとは映らない姿、遠くを通り過ぎる姿など、従来のシステムでは捉えきれなかった可能性のある出来事も、記録に残せる機会を増やします。
「何かが動いた」から「対応が必要だ」へ。六つの段階で確かめる。
Sentinelの検知は、段階を踏んで進みます。まずは、高速で処理負荷の小さい手法で、膨大な日常の観測を選別。その結果に応じて、より高度な解析を重ねます。重要な検知を正式な観測記録として扱う前に、静止画、動画、異なる解析手法の結果を組み合わせ、根拠を確かめます。
くまなく見ながら、通知でお客様を煩わせない。その両立を支えるのが、この仕組みです。
Sentinelが徹底すること。 見ることには妥協せず、伝えることは見極める。


現地の出来事を、すぐに
行動につながる情報へ。
注意が必要な観測があれば、Sentinelが現地の記録から対象の特定、通知までを一つの仕組みでつなぎます。通常の運用条件では、対象の特定からわずか数秒で、お客様にアラートを届けることができます。
お客様の画面に並ぶのは、複雑な処理の仕組みではなく、知りたい情報です。野生動物の観測結果、対象を示した画像、そのときの動画、アラート、設置地点の稼働状況、各カメラの最新画像。通知の方針も、お客様や用途に合わせて設定できます。
一つの動物種を重点的に見ることも、複数の種を同時に見ることもできます。防犯や施設管理が必要な場所では、同じプラットフォームで人や車両の検知にも対応できます。
通り過ぎたあとにも、
確かな記録を。
重要な野生動物の観測は、フォルダに画像を保存して終わりではありません。何を、どのような状況で捉え、どう解析し、どの根拠を残したのか。Sentinelでは、一つの観測を100項目以上のパラメータと関連記録で記述し、活用できるデータとして蓄積します。
記録が重なるほど、Sentinelの価値は通知の先へと広がります。季節ごとの比較、移動の分析、設置計画、研究、そして将来の新たな解析へ。日々の観測が、長く役立つ野生動物の記録になっていきます。
元の静止画と動画も、観測データに結び付けて保管します。機械が生成したデータだけでなく、人の目で確かめられる根拠を残すためです。撮影から処理、分類、通知までの時刻と履歴を詳しく記録し、あとから一連の経過をたどり、検証できるようにしています。
そこにある電源と通信を、活かす。
電源もネットワークも整った施設から、常時接続のない山間の観測地点まで。Sentinelは、幅広い設置条件に対応できるよう設計されています。
AC + Wi-Fi
商用電源とネットワークを利用し、Sentinel Coreと随時同期しながら、フル稼働で継続監視します。
太陽光・バッテリー + 携帯回線
独立した電源と携帯回線を組み合わせ、遠隔地でも十分な監視能力とサーバー接続を維持できます。
現地での処理
現地で監視を続け、通信が利用できるときに蓄積した観測を同期します。保存データを現地で直接回収することもできます。
現地機器は、一般的な単管パイプに、シンプルかつ堅牢に取り付けられる設計です。標準的な構成なら、専用の揚重機器なしで移設できる軽さ。動物の動きや現場の要件が変わったときも、観測範囲を柔軟に見直せます。
見続ける。
条件が変わっても、観測をつなぐ。
遠隔地のシステムに、通信が常に使えるという前提は置けません。Sentinelは、携帯回線やサーバーとの接続が途切れたとき、あるいは現地機器の処理・保存能力に余裕がなくなったときに備え、運転を切り替える仕組みを備えています。状況に合わせて動き方を変え、観測の継続を図ります。
現地機器 + Core
高密度の撮影、現地とサーバーでの分散解析、同期、ほぼリアルタイムの通知を行います。
現地で継続
撮影とIPUでの処理を継続し、画像などの根拠と解析結果を現地に保存します。
持続を優先
観測の密度を段階的に下げ、有用なモニタリングをできる限り長く維持します。
連携を再開
蓄積した観測を同期し、必要に応じてサーバーでの処理と通知を再開します。
通信が途切れても、Sentinelはただ動き方を変えるだけ。 ほかのシステムが立ち止まる状況も、Sentinelは受け流し、観測を続けます。
その先の
可能性へ。
一つの仕組みが、さまざまな現場に応える。
Sentinelは、ヒグマから地域の安全を守るために生まれました。その仕組みには、当初から幅広い用途に応える柔軟性を持たせています。対象となる動物種、通知の方針、運用上の優先順位を、現場の目的に合わせて設定できます。
地域の安全
集落、学校、道路、公共施設の周辺で、クマの出没を見守ります。
観光
遊歩道、公園、展望台、観光施設の利用判断に、現地の根拠を届けます。
農業
農地や畜産施設の周辺で、クマ、シカ、アライグマなどの動きを捉えます。
施設・設備の管理
遠隔地の施設や設備に近づく野生動物、人、車両を検知します。
研究
継続的な野生動物の観測を、静止画・動画とともに分析に活かせるデータとして残します。
野生動物管理
生息の有無、移動、行動を、長期にわたって観測します。
つくる人が、現場に立ち、
改良する。
Sentinelは、実際に使われる場所と同じ環境の中、北海道で開発・製作されています。堅牢さは、試験室だけで決まるものではありません。風雨、寒さ、暗さ、草木、そして現場にたどり着くまでの難しさも、設計の一部です。
現地のハードウェアから、カメラとIPUのソフトウェア、Sentinel Core、検知の仕組み、お客様の画面まで。Verbiumが一貫して手がけています。改良のたびに複数のメーカーを介する必要がなく、お客様は、製品をつくっている人間に直接相談できます。
その一貫性が、現場に応じた柔軟さにもつながります。今のSentinelにない機能が求められたとき、私たちはまず考えます。 「対応しているか」 だけではなく、 「それでSentinelは、もっと良くなるか」。

観測を重ね、
不確かさを減らす。
広く、粘り強く現地を見続け、段階的な解析で必要な情報へと絞り込む。お客様が向き合うのは、本当に意味のある出来事だけです。複雑な処理はシステムの内側に。確かな根拠は、お客様の手元に。
設置場所に合わせた導入について相談する →