AI熊検知・監視システム · 北海道・積丹

クマの気配を、
読み解く。

Sentinelの原点
誰もいない遊具のブランコ
不確実さが、日常を変えてしまう。

始まりは、11人の子どもたちと、
誰もいない校庭。

積丹町の余別小では、クマの痕跡が見つかると、児童が何週間も徒歩で登校できなくなったり、外で遊べなくなったりすることがあります。問題は、単にクマが近くにいるかもしれないことではありません。誰にも、本当のところがわからないことでした。

クマはまだそこにいるのか。もう移動したのか。そもそも、本当にクマだったのか。

Sentinelは、そんな「わからない」を減らすために生まれました。人々の安全を守りながら、日常生活に必要以上の制約をかけない。そのための判断材料を、もっと確かなものにするシステムです。

より確かな情報があれば、より良い判断ができるのではないか。
実際のフィールドから

デモでも、ストック写真でもありません。Sentinelが実際の現場で見つけ出すのは、こうした動物たちの姿です。

Sentinelのフィールドカメラが検知した2頭のシカ
エゾシカ2頭 · Sentinelフィールドカメラ · 積丹町
Sentinel試作機が夜間に検知したヒグマ
ヒグマ · 試作システムによる検知
Sentinel試作機によるヒグマの近距離画像
ヒグマ · 試作システムによる検知
01 · Sentinel:第1段階
見る。
絶え間なく現地を見守るSentinelカメラ
現地で捉え、最初の選別までを担うインテリジェントカメラ。

数が生み出す、
強さ。

Sentinelは、一つの視点だけに頼りません。各監視地点では複数のカメラが連携し、静止画と動画を組み合わせながら、現地で起きていることを継続的に捉えます。

さらに、複数の監視地点そのものが一つのネットワークになります。中央サーバー兼ソフトウェア基盤であるSentinel Coreがシステム全体の観測を集約して処理することで、孤立したカメラ映像の集まりではなく、相互に補い合う「観測の星座」ともいえる情報をつくり出します。

一見すると一般的な監視カメラのようですが、既製の防犯カメラを熊検知システムに取り付けただけのものではありません。周囲の環境に知的に適応し、昼夜を問わず妥協のない野生動物検知を実現するために専用設計されています。

適切な設置条件では、小型乗用車ほどの大きさの対象を約200m先で、人ほどの大きさの対象なら約50m先でも容易に検知できます。

1日最大
15万枚
積丹町内3か所のSentinel設置地点で撮影し、
すべてを処理・解析します。

この規模では、年間5,000万枚を超える現地画像を解析することになります。公共の安全を支え、観光地をシーズン中できる限り多くの日に安心して利用できるようにするための、きわめて密な「観測の網」です。

02 · Sentinel:第2段階
見極める。
Sentinel処理ユニットのコンセプトイメージ
Sentinel独自のクラウドサーバーが、6段階の検知パイプラインを支えます。

点と点を、
つなぐ。

Sentinelは、複数のカメラやセンサーから届く観測を段階的に評価し、照合することで、現地の状況を確かな情報へと組み立てます。そこにいるものを見逃さず、そこにいないものを作り出さない。その両方を追求する多段階の検知パイプラインです。

Sentinelシステムの第3世代であるMark IIIでは、静止画と動画を組み合わせて解析します。静止画は細部を、動画は動きや行動、見る角度の変化、動物が動くことで初めて現れる特徴を捉えます。曖昧な検知も、両者を重ねることで、より確かな根拠へ変わります。

重要な観測には、撮影から分類、検証、通知までの履歴を保存します。いつ・どこで何が捉えられ、どう評価され、通知されたか。判断の根拠を残したまま、何万枚もの画像から本当に意味のある一枚、二枚へと絞り込みます。

03 · Sentinel:第3段階
動き出す。
スマートフォンに表示された熊通知のコンセプトイメージ
Sentinel Coreサーバーは、ヒグマを検知すると利用者のスマートフォンに通知を送信します。

すぐ、行動へ。

注意が必要な観測があれば、Sentinelが検証から通知までを一つのシステム内でつなぎ、行動につながる情報へと変えます。利用者が複雑な処理過程を理解したり、AIの結果を自分で解釈したりする必要はありません。

通知の方針や方法は、お客様ごとにカスタマイズできます。一般的な運用では、確認されたヒグマの通知は検知からわずか数秒でLINEに届きます。Sentinelは、必要なときには伝え、必要のないときには静かでいるよう設計されています。言うべきことだけを、明確に伝えます。

さらに重要なのは、Sentinelが目指しているのは、根拠に基づく判断のための「行動につながる情報」を提供することです。つまり、地域の担当者が公共の安全について判断するとき、現地で実際に起きている事実を、その判断の確かな土台として届けます。

舞台裏:Sentinel Core

複雑なのは、
私たちの側で。

Sentinel Mark IIIは、カメラ、現地機器、静止画、動画、解析、検証、通知、機器管理、保守履歴までを一つの仕組みとして統合します。その複雑さを、お客様が理解する必要はありません。理解する必要がないことこそ、Sentinelの大切な機能です。

一つのユーザーアカウントSentinel Core
一つのわかりやすい画面動物・クマ
一つの情報の流れ確認された通知
一つのシステム機器から根拠まで
稼働状況やグラフを表示するSentinel Core管理画面
Sentinel Core · 運用管理画面
内部では

高性能な検知
パイプライン。

舞台裏では、Sentinel Coreが高度な検知・選別・解析アルゴリズムを駆使しながら、適応型撮影、処理負荷、検知率、カメラの状態、長期的な傾向まで継続的に把握しています。運用・改良・保守に必要な深さを私たちに提供しながら、その複雑さをお客様に背負わせません。

お客様が目にするもの

複雑さは忘れて、
野生動物に集中。

監視地点、動物の検知、ヒグマ出没情報、システムの状態を、ひとつの画面に。

Sentinel顧客向けダッシュボード
Sentinel Core · 顧客向けダッシュボード
北海道積丹町で行うSentinelの製作
積丹で設計し、つくり、支える。
北海道の現場で、北海道のためにつくる。

フィールドは歩いて行ける距離に。
お客様のもとへは車で。

Sentinelは、既製品を寄せ集めたシステムではありません。Verbiumでは、ハードウェアもソフトウェアも自社で設計・開発し、部品の製作や塗装、システムの組立・試験、現地への設置、そして保守まで自分たちで行っています。

だからこそ、改善に余計な距離がありません。「もっと良くできる」と気づけば、自分たちで現場へ行き、直し、改良できます。消費電力から検知アルゴリズムまで、お客様がVerbiumにご連絡いただければ、その部分を理解している人間とすぐに話すことができます。

そして何より、私たちにとって品質とお客様へのサービスは、何か別の目的を達成するための手段ではありません。それ自体が追求すべき目標です。だからこそSentinelそのものと同じように、独自性があり、お客様一人ひとりに寄り添ったサービスを提供できます。

目指すもの

「わからない」を、
確かな根拠へ。

現地で実際に何が起きているのかを知ることは、より的確な判断につながり、人と野生動物が穏やかに共存できる可能性を高めます。クマにはクマらしくいられる場所を。そして、子どもたちには子どもらしくいられる場所を。それなら、余別小の子どもたちもきっと大歓迎です。

詳しい内容を知りたい方へ

Sentinelは設置場所や運用条件に合わせて構成します。詳細仕様、導入方法、価格については、お客様の実際の監視ニーズを伺ったうえでご案内します。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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