
クマの気配を、
読み解く。

始まりは、11人の子どもたちと、
誰もいない校庭。
積丹町の余別小では、クマの痕跡が見つかると、児童が何週間も徒歩で登校できなくなったり、外で遊べなくなったりすることがあります。問題は、単にクマが近くにいるかもしれないことではありません。誰にも、本当のところがわからないことでした。
クマはまだそこにいるのか。もう移動したのか。そもそも、本当にクマだったのか。
UrsiQは、そんな「わからない」を減らすために生まれました。人々の安全を守りながら、日常生活に必要以上の制約をかけない。そのための判断材料を、もっと確かなものにするシステムです。

読み方:ウルシーク
熊を知る。知能をつなぐ。
Ursは、ラテン語で熊を意味するursusから。iQは知能を表します。UrsiQは、丁寧な観測と、わかりやすくタイムリーな情報を組み合わせ、クマの検知と通知に役立てます。
名前の響きには、もう一つの意味を重ねています。「シーク」は、英語で「探し求める」を意味する seek。見過ごされがちな一瞬の兆しを、UrsiQは探し続けます。末尾のQから連想されるのは cue(キュー)。注意を向ける合図であり、映像の特定の時点を示す目印でもあります。野生動物との出会いは、一枚の画像だけでは捉えきれません。前後の動き、変わる角度、葉の陰から一瞬のぞく姿。その時間の流れをたどることで、曖昧な気配が、より確かな理解へと変わります。意味のある瞬間を見つけ、前後の状況を読み取り、行動が必要かどうかを判断する。その考え方も、この名前に込めています。
うれしい偶然もあります。イヌクティトゥット語は、ケベック州最北部のヌナビクを含む北極圏で話されているイヌイットの言語です。この言語でursiqは、犬のハーネスとそりをつなぐ輪を指す言葉です。それぞれの力をつなぎ、一緒に働かせる。その姿は、私たちのシステムにも重なります。現場のカメラやセンサーが集めた情報をUrsiQ Coreが統合・分析し、判断に役立つアラートへとつなげます。
イヌクティトゥット語の意味をURSIQで読む →積丹の現場で捉えた、野生動物たちの姿。そこに何がいるのか、何が起きているのかを伝える。それがUrsiQの仕事です。



手動で誤検知と判定した記録:10件。
画像数に対する誤検知率:0.000232%。
誤検知率は、手動で誤検知と判定した記録数を、撮影・解析した画像の総数で割った値です。集計時点: 2026-09-29 07:51 (日本時間).
2026年9月29日時点で確認した10件の誤検知のうち、1件を除くすべては、大雨によってカメラのレンズが雨水で遮られたことが原因でした。

数が生み出す、
強さ。
UrsiQは、一つの視点だけに頼りません。各監視地点では複数のカメラが連携し、静止画と動画を組み合わせながら、現地で起きていることを継続的に捉えます。
さらに、複数の監視地点そのものが一つのネットワークになります。中央サーバー兼ソフトウェア基盤であるUrsiQ Coreがシステム全体の観測を集約して処理することで、孤立したカメラ映像の集まりではなく、相互に補い合う「観測の星座」ともいえる情報をつくり出します。
一見すると一般的な監視カメラのようですが、既製の防犯カメラを熊検知システムに取り付けただけのものではありません。野生動物の観測のために専用設計され、昼夜を問わず、それぞれの設置場所に合わせて動作を最適化できます。
適切な設置条件では、小型乗用車ほどの大きさの対象を約200m先で、人ほどの大きさの対象なら約50m先でも容易に検知できます。
20万枚積丹町内3か所のUrsiQ設置地点で撮影し、
すべてを処理・解析します。
この規模では、年間7,000万枚を超える現地画像を解析することになります。公共の安全を支え、観光地をシーズン中できる限り多くの日に安心して利用できるようにするための、きわめて密な「観測の網」です。

点と点を、
つなぐ。
UrsiQは、複数のカメラやセンサーから届く観測をまとめ、現地の状況をより明確にします。丁寧に見極めることで、野生動物の動きと紛らわしい見え方を区別し、お客様に役立つ情報を届けます。
UrsiQシステムの第3世代であるMark IIIでは、静止画と動画を組み合わせて解析します。静止画は細部を、動画は動きや行動、見る角度の変化、動物が動くことで初めて現れる特徴を捉えます。曖昧な検知も、両者を重ねることで、より確かな根拠へ変わります。
重要な観測には、いつ・どこで何が捉えられ、通知されたかという記録と、その根拠を残します。元の静止画や動画に戻って出来事を確認し、アラートの背景を理解できます。

すぐ、行動へ。
注意が必要な観測があれば、UrsiQが行動につながる情報として届けます。観測の評価と通知はシステムに任せ、お客様は必要な情報と次の判断に集中できます。
通知の方針や方法は、お客様ごとにカスタマイズできます。一般的な運用では、確認されたヒグマの通知は検知からわずか数秒でLINEに届きます。UrsiQは、必要なときには伝え、必要のないときには静かでいるよう設計されています。言うべきことだけを、明確に伝えます。
さらに重要なのは、UrsiQが目指しているのは、根拠に基づく判断のための「行動につながる情報」を提供することです。つまり、地域の担当者が公共の安全について判断するとき、現地で実際に起きている事実を、その判断の確かな土台として届けます。
複雑なのは、
私たちの側で。
UrsiQ Mark IIIは、カメラ、現地機器、静止画、動画、解析、検証、通知、機器管理、保守履歴までを一つの仕組みとして統合します。その複雑さを、お客様が理解する必要はありません。理解する必要がないことこそ、UrsiQの大切な機能です。

確かな情報と、
行き届いたサポート。
UrsiQ Coreは、設置機器の運用、野生動物の観測の確認、現地の状況に応じた対応を支えます。私たちは各地点の状態と履歴を把握し、性能の見直しや保守に役立てます。お客様に複雑さを負担していただくことなく、事情を理解したサポートを提供するためです。
複雑さは忘れて、
野生動物に集中。
監視地点、動物の検知、ヒグマ出没情報、システムの状態を、ひとつの画面に。


フィールドは歩いて行ける距離に。
お客様のもとへは車で。
UrsiQは、既製品を寄せ集めたシステムではありません。Verbiumでは、ハードウェアもソフトウェアも自社で設計・開発し、部品の製作や塗装、システムの組立・試験、現地への設置、そして保守まで自分たちで行っています。
だからこそ、改善に余計な距離がありません。「もっと良くできる」と気づけば、自分たちで現場へ行き、直し、改良できます。消費電力から検知アルゴリズムまで、お客様がVerbiumにご連絡いただければ、その部分を理解している人間とすぐに話すことができます。
北海道でつくる。
アラスカの経験を活かす。
私たちの視点には、アラスカの人里離れた地域での暮らしを経験したことも活きています。北緯64度以北、北極圏のすぐ南。グリズリーが日々の暮らしの一部である土地です。
現在もアラスカで関連会社を運営しています。そのつながりと、米国の先端的な画像処理・AI技術を取り入れる力を、北海道で設計・製作・保守するシステムに活かしています。
そして何より、私たちにとって品質とお客様へのサービスは、何か別の目的を達成するための手段ではありません。それ自体が追求すべき目標です。だからこそUrsiQそのものと同じように、独自性があり、お客様一人ひとりに寄り添ったサービスを提供できます。
「わからない」を、
確かな根拠へ。
現地で実際に何が起きているのかを知ることは、より的確な判断につながり、人と野生動物が穏やかに共存できる可能性を高めます。クマにはクマらしくいられる場所を。そして、子どもたちには子どもらしくいられる場所を。それなら、余別小の子どもたちもきっと大歓迎です。
詳しい内容を知りたい方へ
UrsiQは設置場所や運用条件に合わせて構成します。詳細仕様、導入方法、価格については、お客様の実際の監視ニーズを伺ったうえでご案内します。どうぞお気軽にお問い合わせください。
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